特定の地方・事故等に関するもの

 
   
「そらち炭鉱遺産散歩」  北海道新聞空知「炭鉱」取材班  共同文化社
 平成15年10月
       北海道空知地方に点在する炭鉱遺産を紹介する書物。写真撮影はグループ炭鉱夫代表の風間
      健介氏。「三笠・美唄編」「夕張・南空知編」「中空知編」「沼田・羽幌編」の4部構成。炭鉱遺産の写
      真、歴史、アクセス等を紹介しており、炭鉱跡調査の資料としては最適。
       炭鉱跡を廃墟ではなく「遺産」として活用しようとする意気込みが伺える良書で、是非とも手元に
      置きたい一冊である。


「炭鉱 盛衰の記憶」 北海道新聞社 北海道新聞社 平成15年10月
       「そらち炭鉱遺産散歩」と同時期に出版された書物。道内各地方の炭鉱の歴史、写真、炭鉱で暮
      らした方の体験談等を掲載している。夕張炭鉱や太平洋炭鉱などの著名な炭鉱のみならず注目さ
      れることの少ない天北炭田の中小炭鉱の歴史まで紹介されており、資料価値は高い。
       本ホームページを作成する上で、本書に負うところは少なくない。


「羽幌炭鉱小史」 近藤清徹 CD−R通販のみ
       羽幌町に大炭鉱を所有していた羽幌炭鉱鉄道株式会社の歴史が記載されている。同社の歴史
      を解説した資料は少なく、このCD−Rは貴重な存在である。元々は地方新聞社から出版されてい
      た書物をCD−Rにしたものらしい。


「ふるさとヤマ真谷地」松田芳明 松田写真事務所  昭和63年5月
       北炭真谷地鉱の写真集。真谷地の夏祭り風景、坑内作業に閉山当日の様子など多数の写真が
      掲載されている。特に坑内の写真には欠口採炭の様子が掲載されており、採炭作業がいかに危険
      で過酷なものであったかがわかる。
        ヤマと人を追った感動の写真集。


「わが夕張」  夕張・働くものの歴史を記録する会 煉瓦社 昭和52年7月
       北炭夕張鉱関連の遺産や炭鉱争議の歴史を紹介する書物。北上坑事故慰霊碑や友子(鉱夫の
      互助組織)墓地に刻まれている氏名が残さず記載されており、興味深い。


「みろく沢炭鉱資料館写真集」  渡辺為夫 奥会津書房
                                   平成14年1月
       常磐炭田発祥の地と言われるいわき市内郷白水町に小さな炭鉱資料館がある。同館館長の渡辺
      為夫氏が撮影・収集した写真を掲載している。あまり知られていない中小炭鉱の歴史を知ることがで
      き、非常に興味深い。
       本書は主にいわき市石炭・化石館で販売されていた模様だが、少数出版ということもあり現在も入
      手できるかどうかは不明。


「写真で綴るいわきの炭鉱」  草野日出雄 はましん企画
                                 昭和50年6月
       主にいわき市内の炭鉱を紹介する書物。炭鉱華やかなりし頃の炭住街の写真、いわき市内の炭鉱
      の空中写真等が掲載されている。掲載されている写真には現在は失われているものもあり、興味深い。


「写真で綴るいわきのズリ山」  草野日出雄 はましん企画
                                 昭和51年11月
       いわき市内に点在するズリ山を写真で紹介する書物。炭鉱華やかなりし頃の写真や昭和51年当時の
      写真が掲載されている。


「ドキュメント閉山−常磐炭田の終焉−  草野日出雄 はましん企画
                                 昭和51年12月
       福島県最後の炭鉱であり、常磐炭田最後の坑内堀炭鉱でもあった常磐炭礦西部鉱業所の閉山を追った
      ドキュメント。閉山直前の坑内や閉山後の作業、儀式等が紹介されており非常に興味深い。


「ヤマはふるさと-常磐炭田物語-  草野日出雄 はましん企画
                                 昭和50年12月
       常磐炭田にまつわる数々のエピソードを元炭鉱夫や家族の証言を元に紹介する本。大手炭鉱から零細
      炭鉱まで幅広いエピソードが紹介されており興味深い。
       はましん企画では昭和50〜51年にかけて常磐炭田に関する書籍が複数出版されている。炭鉱がまだ残
      っている時期にこれらの書籍が出版されたことは大いに特筆すべきことである。


「黒ダイヤの記憶」  おやけこういち  平電子印刷所
                         平成9年12月
       福島県を中心に常磐南部炭田の歴史を解説した良書。大手の大日本炭鉱の他、常磐南部炭田の中
      小炭鉱の歴史を紹介している。大日本炭鉱に関する詳しい資料は非常に乏しいが、本書は同社の発足
      から解散に至る歴史、坑外図まで詳細に紹介されており、同社に関する一級資料と言える。


「常磐地方の鉱山鉄道」  おやけこういち  平電子印刷所
                         平成18年12月
       「黒ダイヤの記憶」等の著者である小宅幸一氏の最新作。常磐地方に数多く存在した鉱山鉄道の歴史
      を多くの写真を用いて紹介する書物。本書の見所は炭鉱施設案内図で、現在の市街図に鉄道や炭鉱施
      設を詳細に投影しており、その綿密な調査に圧倒される。
       本書を片手に今すぐ炭鉱跡調査に出かけたくなるほどであり、常磐炭田のフィールドワークに欠かせな
      い名著だ。


「常磐炭田史研究」  常磐炭田史研究会  平成16年6月

        福島県いわき市に本拠地を置く常磐炭田史研究会の研究誌第一巻。同研究会では炭田史の研究の
      他、いわき市内の炭鉱遺産ツアー等を実施しており、今後の活躍が期待できる。



「写真が語る常磐炭田の歴史」  常磐炭田史研究会  平電子印刷所
                         平成18年10月
       常磐炭田(いわき地方)終焉30年といわき市市制施行40周年を記念して出版された良書。
       関係者や市民から集めた写真をふんだんに使って各地の炭鉱や炭住街を紹介し、さらに関係者による
      座談会も収録されている。非常に充実した内容にもかかわらず、一冊千円と安価。早くも一部期間では在
      庫がなくなっているらしい。
       近年、福島県では常磐炭田の歴史研究が進んでおり、さらにこのような素晴らしい本が出版されることは
      非常に喜ばしい。


「写真記録 常磐炭坑」 大森幹之 東京印書館
               平成12年8月
        茨城県を中心とした常磐炭田の写真をと関係者のインタビューを掲載した書物。主に常磐茨城鉱、櫛
      形炭鉱の写真が掲載されており、特に櫛形炭鉱は坑内で撮影された写真があり、非常に興味深い。


「炭砿(やま)の思い出」  旧西部炭砿採炭課職制会  平成15年11月
        常磐炭田最後の坑内堀炭鉱であった常磐炭礦(株)西部鉱業所の元職員の手記を集めた書物。常磐炭
      田は石炭と共に高温の温泉も噴出するという悪条件の炭鉱が多く、同鉱もその一つであった。本書を読む
      と、その悪条件を克服しつつ採炭を続けた関係者の労苦をつぶさに知ることができる。



「常磐炭田の時代-ヤマに生きた記憶-」 いわき地域学会 石山揚子 福島県いわき市
        平成14年3月
        いわき市が刊行する「マンガ いわきの歴史から」の第三弾。常磐炭田の発見から全面閉山に至るまで
      の歴史が漫画で描かれている。物語風にまとめられて非常に読みやすく、坑内外の情景も精緻になされた
      良書。炭鉱に馴染みの薄い方にも進めたい一冊。いわき市総務部総務課に問い合わせれば入手可能。


「地底の夜明け」  高原浅市  慕修堂  平成16年7月
        大正末期から昭和初期に至る、常磐炭田の労働争議を記録した書物。


「ズリ山が語る地域史」 岩間英夫 崙書房
                  昭和57年10月
        常磐南部炭田の歴史、炭住街の特徴、閉山後の行政の対応等を解説した書物。


「炭鉱 有限から無限へ」  炭鉱写真集編集委員会 山口県宇部市
                            平成7年12月
        宇部興産発祥の地である山口県宇部市が刊行した写真集。石炭の発見から昭和20年頃に至る宇部炭
      田の歴史を記録している。炭鉱施設や坑内、炭住該当の膨大な写真が掲載されている良書。宇部市石炭
      記念館等で入手可能。


「炭鉱 戦後50年のあゆみ」  炭鉱写真集編集委員会 山口県宇部市
                             平成10年3月
        終戦から昭和50年代前半に至る写真を多数掲載。宇部市や美祢市にある炭鉱遺産も紹介されており、
      興味深い。宇部市石炭記念館等で入手可能。


「むえんたん」   大嶺炭田回顧録編集委員会  山口県美祢市
                      平成12年3月
     大嶺炭田の歴史を関係者の回想を中心に解説した書物。美祢市歴史民俗資料館等で入手可能。


「『廃山』〜証言北炭夕張崩壊〜」  NHKビデオ
      夕張新鉱開発から閉山に至る一連の動きを関係者のインタビューを交えて検証するドキュメンタリー。元
      北炭会長萩原吉太郎氏や元夕張新鉱労組委員長三浦清勝氏、石炭鉱業審議会委員などのインタビューが
      あり、非常に興味深い内容である。
       現在もこのビデオが販売されているかどうかは不明。大きなレンタルビデオ店に行けば置いてあるかもしれない。


「北炭夕張炭鉱の悲劇」  増谷栄一 彩流社  平成8年2月
      元北海タイムス記者の増谷氏による、北炭夕張新鉱ガス突出事故から再開発断念に至るまでの取材記
      録。労務債の弁済問題や新会社の設立などを巡る各方面の動きが詳述されている。現在も入手可能。


「地底の葬列」  小池弓夫、田畑智博、後藤篤志  桐原書店
                       昭和58年10月
       北炭夕張新鉱ガス突出事故を二年間にわたり取材した同名のテレビドキュメンタリーを文章化したもの。
      事故から閉山に至るまでの一連の流れ、夕張炭鉱の歴史、夕張新鉱閉山後の夕張市の様子などを紹介し
      ている。


「よみがえれ炭鉱の街夕張」  炭労ほか 労働教育センター
                昭和57年9月
       夕張新鉱のガス突出事故発生から生産再開に至る一連の動きを記録した写真集。なお、編者は炭労の
      他に全道労協、北炭労連、夕張新鉱労組、遺族会、新鉱閉山阻止夕張市民会議、夕張地区労、夕張市商
      工会議所、北教祖夕張支部、夕張市職祖が名を連ねている。


「聞け炭鉱の怒りを」  自由法曹団夕張新鉱災害調査団  笠原書店
昭和57年10月
       夕張新鉱の開発から事故に至る各方面の動きを綿密に調査し、北炭首脳の責任を厳しく糾弾した書物。
      技術面の調査も行われており、読み応えがある。


「獅子奮迅〜萩原吉太郎とその時代〜」  塩田潮  ビッグ・エー 
                             昭和63年1月
       元北炭会長萩原吉太郎氏の伝記。
       萩原氏の少年時代から夕張新鉱事故までの出来事が、政治家との交友を中心にまとめられている。


「方城大非常」  織井青吾  朝日新聞社 昭和54年11月
       大正3年に発生した我が国最大の炭鉱事故である三菱方城鉱ガス爆発事故を追跡する書物。この事故
      の死者は671人(資料によって異なる)となっているが、これに疑問を持った織井氏は各種資料を調査し、
      実際の死者数は「1008人から1249人」と推定している。炭鉱の隠された歴史に光を当てる力作。


「わたしは高島が好きです」  高島教師の会編 教育資料出版会
                               平成元年10月
       三菱高島鉱閉山を教育の現場から追った書籍閉山報道から閉山に至る一連の動きと、基幹産業の崩壊が教育に与
      える影響が記されている。