僕の日常
つまらない……つまらない…… 僕は何のために生きているんだろう…… 僕の名前は奈良 恭平(なら きょうへい)。 僕は今なんで生きているか分からない…… 君はなぜ生きているの? 君にはその意味が分かる? 僕には分からない…… ほかの人に流されて生きてきたから…… どうして人は生きているんだろう。 どうせ短い命…… 人は必ず死ぬ…… 僕には分からない…… 必ず死ぬのになぜ生きているんだろう…… そんなものならいっそ僕の手で……
「奈良君」 ふと目を上げてみると課長がいた。 何か少し怒っているようだった。 「はい、なんですか?」 「なにをぼーっとしているんだ、何度も呼んだんだぞ」 「すいません。少し考え事をしていたもので……」 「で、頼んでいたものはできたのかね」 「いえ、まだです……」 「なんだね。君は仕事もできていないのに考え事なんかしてたのか。まったく、近頃の若い者は……」 「すみません……」 僕にはこう言うしかできない。 「まったく、ちゃんと仕事をするんだぞ」 「はい……」 いつものことだ…… 課長はいつも僕の事を小バカにする。 どうして僕ばかりこんな目にあうんだ…… 周りの社員はこちらをバカにした目で見ている。 周りではまただぜとかいう声も聞こえる。 はっきりいって気に入らない。 課長も周りの社員も…… でも一番気に入らないのは自分自身なのかもしれない。 僕がもっといろいろなことができていれば周りからこんな目で見られることもない 僕は自分が嫌いだ…… はっきりいって殺してやりたい。 課長も周りの社員も……自分自身も…… でも僕にはその踏ん切りがつかない。 だから僕はいつも心の中で想像する。 人を殺す妄想を……
「うるさい!うるさい、うるさい!!」 「ど、どうしたのかね奈良君!?」 僕の突然の叫び声に課長はひるんでいる。 「お、おいどうしたんだ」 「奈良が課長に怒鳴ってるぜ」 「一体どうしたの?」 「さあ」 周りの社員も不思議な目でこちらを見ている。 「おまえなんか死んでしまえばいいんだ!!」 そして僕はおもむろに上着の中に手を伸ばす。 そこには1丁の拳銃が…… 銃口を課長に向ける。 「や、やめたまえ」 「うるさい!!黙らないと撃つぞ!!!」 そのときは僕にも信じられないほどの声が出る。 「おい、奈良のやつ銃なんか持ってるぞ……」 「い、いや……」 「助けてくれ!!誰か!!!」 周りの社員も騒ぎ出した。 うるさい、うるさい、うるさい、うるさい!! 殺してやりたい、殺してやりたい、殺してやりたい、殺してやりたい!!! 「貴様ら全員黙れ!!!」 そう言って僕は天井に向かって銃弾を放つ。 すると周りは今までの騒ぎが嘘のように静まり返る。 快感だった。 周りの人間が僕に従うことが。 周りの人間は僕の思うがまま。 「まずは課長です」 僕がそういうと課長は驚いた顔をした。 その顔は恐怖に引きつった顔へと変わっていく。 快感。 その恐怖に引きつる顔が最高だ。 もっと恐怖を味わらせてやりたい。 「どうです、殺されていですか?」 「こ、殺されたくなんかない。た、たすけてくれ……なんでもするから……」 「へぇ、なんでもするんですか」 「あ、ああ、なんでもする、だから、だから助けてくれ……」 「それなら土下座して謝ってください。僕に今まで悪かったと」 「わ、分かった」 課長はすんなりと土下座をした。 「す、すまなかった、奈良君。私が悪かった。許してくれ」 「ふふふっ、もう少し丁寧に言ってくれませんか。いつまで僕の上司をやってるつもりですか。今は僕のほうが立場は上ですよ」 「すみませんでした、奈良君……」 僕はそう言う課長のほうを拳銃で殴った。 「ぐっ!」 「奈良君じゃない、奈良様だ!……いや、恭平様のほうがいいな」 「す、すみませんでした、恭平様。私が悪かったです。今まで本当にすみませんでした……」 すんなりとやってしまってはっきりいってつまらない…… 「つまらない……」 僕は土下座の姿勢のまま固まっている課長の腕に銃弾を打ち込んだ。 「ぐっ!!!」 「きゃー!!!」 「奈良のやつ撃ちやがったぞ!!」 「警察に通報しろ!!!」 周りがまた騒ぎ出した。 何人か殺して僕の力を見せつけるか。 「おまえら黙れ!!殺されたいのか!!!」 そう言って僕は近くにいる名前も知らない男性社員の脳天をぶち抜いた。 全員の視線が男性社員に注がれる。 目の前でその社員は頭から大量の血を流して倒れた。 あっけなかった。 こんなあっけなく死ぬのになぜ人は生きているんだ? それならいっそ僕が楽に死なせてあげよう。 きっと僕はみんなからありがとうと言われるんだ。 そうだ!僕は英雄になるんだ!! 「ふっふっふ……」 僕は1人で笑っていた。 周りは静まり返っている。 「さて課長。いや、今は犬かな」 「な!?」 課長は犬と言われたことが相当答えたみたいで悔しそうな顔をしている。 そうだ、もっと悔しがれ! おまえの力なんて僕にはとうていかなわないんだ!! 「犬は僕への生贄を1人連れて来い」 「そ、そんなこと私には……」 僕は銃口を犬に向けた。 その顔は恐怖で引きつっている。 「そんなに死にたいのか?」 「は、はい、連れてきます……」 その顔はくさしさをこえて僕への殺意へと変わっていた。 気に入らない。 誰か連れてきたら殺してしまおう。 そして周りにいる全員も殺そう。 そして最後に一番気に入らない自分自身も殺してやる。 「ふふふ、はっはっはっは!!」 そのことを考えると僕の体は歓喜に震えた。 世界で一番憎い自分を殺せるのだから……
「ふふふふ……」 僕は自然に笑みがこぼれてしまった。 これが僕の楽しみだった。 妄想の中で人を殺す…… 最高の快感だった。 いつの間にか周りの社員が何かを言っていた。 「おい、奈良のやつ笑ってやがるぜ」 「あの人やばいんじゃない……」 「何もないところで笑ってるんだからね……」 「あんなやつには近づかないほうがいいぜ」 「あたりまえよ!近づいてくれって言われてもお断りよ!」 「おいおい聞こえるぜ」 「別にいいわよ。嫌われた方が楽だし」 「それもそうか」 くそ、あいつら好き勝手言いやがって。 おまえらなんか僕の足元にも及ばないんだ。 そして僕はまた妄想の世界に落ちていく……
あとがき
はっきり言ってめちゃめちゃ暗いです。 妄想好きの男性の話。 きっとみんなも一度くらいはこんな風に人を殺したいって思ったことってあるよね。 えっ?ない? う〜ん、こう思ったことがあるのは僕だけかな……? 今回はまあまあの出来かな。 でも1時間で書き上げたにしてはいいほうじゃないかな。 まあ超短編だけどね。 でも考えてみるとこれが僕の最初に完成させた作品なんだよね。 僕って結構投げ出すから……(^_^;) それにしても僕って暗い話ばっかり書くよね……(^^ゞ 楽しい話を期待してる人にはごめんね。m(_ _)m でもこんな話ばっかり思いつくんだもん(それもやばい気が……) 話の案はいっぱいあるんだけど時間がない…… だれか僕に時間をおくれ〜(笑)
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