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腰痛とインラインスケート

順風満帆と思われていたイケッチパパのインラインスケート生活、しかし思わぬ落とし穴が。このページを読んだことがある方は、次ページへどうぞ。

  なぜこんなカテゴリーがあるのかというと、私が数年間腰痛に悩まされ続けているからです。かつて私はスポーツ大好き人間だったのですが、結婚して子供ができたりして、だんだんスポーツから遠ざかっていきました。 それまでは野球、ラグビー、スキー、サーフィン等々いろんなスポーツに挑戦し、楽しんでいました。しかしラグビーは高校の3年間しかできませんし、野球は職場の愛好会のようなチームが自然消滅、スキーは結婚してから友達に誘われて1回だけ言ったかな? サーフィンはとてもすばらしいスポーツだったけど、海なし県の群馬から往復だと6時間以上の道のりは、家庭を持つとなかなか出られなくなりました。また仕事でも現場で体を鍛えて、ほぼ毎日ランニングをしていたのですが、それもだんだんしなくなっていきました。 しかし私はその後も体力があると大きな勘違いをしていたようです。

十数年前の写真です。1、2月以外は月2回くらいのペースで、行ってた時期もありました。

 

 すっかり運動から離れて、私の腹筋や背筋は衰えてしまっていたようです。それは数年前のある日、突然の腰痛に襲われ、歩くことも困難な状況になりました。病名は「腰椎椎間板症」で、2週間ほど入院し、退院してからも、一向に良くなる気配がなく、あちこちの整形外科や接骨院、整体等いろいろな所に転々と通い始めました。ようやく私の腰痛を和らげてくれる整体の先生にめぐりあえました。  

 私は最初、整形外科以外の接骨や整体はあまり信用していなかったのですが、一向に良くならないため接骨院に行ってみました、この最初の接骨院は今から考えるとあまり上手ではなかったようです。その後も何件かの接骨院に行って見ましたが、よくならず、そんな時古本屋で見つけたある腰痛の本にたいへん興味深い話が載っていました。それは「腰痛の原因は仙腸関節(せんちょうかんせつ)のずれである。」という本でした。 

 仙腸関節とはなんとも耳慣れない響きですが、結論から言うと骨盤の中にある関節で、現代医学では半関節(動かない関節)として取り扱われているそうです。整形外科の先生すら「はて、どこの関節だったかな?」というほど、忘れ去られた関節だそうです。この関節のずれこそが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛等の原因であるとする本で、その本にすっかり魅せられた私は早速その本で指定されている治療院に行ってみました。その先生は「エイ、エイ」と声をかけながら足でお尻のあたりを蹴飛ばしている様に見えて、怖くなって帰りたくなりました。しかし自分の番がきてやってもらうと、ボキボキと背骨や腰のあたりが鳴ってはいるが、痛くはない。それどころか治療が終わるとなんともいえない、スッキリ感が味わえました。そしてすっかりその治療のとりこになりました。またその治療は普段、腰に腰痛ベルトを着け朝晩左右に回せばその関節のずれが少しづつ矯正されるというもので、その腰痛ベルトを着けると確かに腰の痛みがやわらぎました。

この本のおかげです。  これが腰痛ベルト。楽になりますが、頼りすぎは禁物?もちろん、痛いときには思いきり頼っちゃいましょう。

 

 そのころ私は、仕事でも現場を離れ事務職になり、デスクワークに追われることになりました。長時間のデスクワークは腰痛との戦いの幕開けでした。1週間の仕事の後、土曜日に治療へ行き楽にしてもらう。また翌週すぐに痛くなる。そして腰痛ベルトは365日、お風呂に入るときと寝るとき意外は、常に着けているようになりました。痛いから動かない動かないからますます悪くなる、そんな悪循環の日々が続いた1年半後、車を洗車していたところ、2度目の腰痛が私を襲いました。体を起こすこともできない状態で、少しずつ這うようにして妻の車に乗り込みました。その時ゴールデンウイークのために、その先生とは連絡が取れませんでした。しかたなく、救急病院で見てもらうことになり、20日間の入院となりました。湿布と痛み止めを処方され、動けずにいる、病院のベッドの中で私は「週一回の治療にも行っているのに、腰痛ベルトも着けているのにいったいなぜ?」と思い、何冊かの腰痛の本を読み返してました。そして一つの結論に達しました。

 「自分で治す」それまでの私は、忙しさにかまけて自分で治すという努力がなかったようです。いつの間にか腰痛ベルトと治療に頼りきりになり、「痛いから自分は何もしない。」という生活になっていました。その本に書いてある腰を回す運動すらしなくなっていました。なんとか退院できましたが、退院後も相変わらず調子は思わしくはなく、その整体の先生の治療を受け続けました。しかしその頃から少しずつですが、歩き始めました。帰宅後、最初はほんの500メートル位からはじめましたが、腰は痛みました。それでも毎日毎日少しずつ歩きました。だんだん距離も長く歩けるようになりました。夜歩いている人は意外に多くて、最初はまったく知らない人がいつしか挨拶を交わすようになり、だんだん歩くのがイヤではなくなっていきました。

 我が家の日曜日、天気のいい日はピクニックへよく出かけていました。出かける先は渡良瀬川に架かる昭和橋。そのたもとにある小梅琴平公園。この公園は広い芝生やグランドと、そこを縦横に走る道路があるだけで、これといった遊具もありません。しかし車の来ない道路で思い切り自転車を乗ることができるので、子供たちは大好きでした。この公園では日曜日ともなると、自転車、スケボーやインラインスケート等いろいろな人たちが集まってにぎやかでした。私もこの公園が大好きで、芝生の中をリハビリをかねてのんびりとテクテク散歩しました。そんなとき、私の脇をすり抜けていく、スケボーのお兄さんがいました。「ウーン、僕にはもう一生そんなことはできないだろうな。」わたしは心の中でつぶやきました。

 歩き始めて1年半以上が経過しました。ようやく日常生活では腰痛ベルトは必要がなくなりました。しかし重いものを持ったり、ちょっと無理をすると痛みました。そのころ長男のカズキがカブスカウトのアイススケート教室へ行くことになりました。「今度のスケート教室滑れる人が付き添いに来てだって、パパ頼むね」ママが、言いました。ママは子供の頃から運動が大の苦手でした。

 私が小学生の頃、巷ではローラースケートが流行っていました。テレビではローラーゲームが放映され、私も親にねだって買ってもらい、東京ボンバース(知ってる人はかなり古い)の真似をして友達同士でローラーゲームをしたり、空き缶を並べて、スラロームをしたものでした。冬になると、自転車で市内のアイススケートリンクに週末よく通ったものでした。あのころ土曜日の午後や日曜日混んでたなー(今知らないけど)。そんな話を1度くらいはママに話していたのかも。しかしそれも25年前の話、その間1度もやったことが無く、しかも今は腰痛持ち、私の動揺は隠せませんでした。

 スケート教室当日、25年ぶりのアイススケート、腰ベルトをがっちり巻いた私がいました。スケート場が子供の頃とまったく変わっていないのには驚きでした。カズキは実のところ2回目のスケート教室だった(1回目は学校で)ので、すでに滑っていました。(もしかして俺いらなかったんじゃない?) 恐る恐る、リンクへ「スッすべる」(あたりまえですが)、私は最初リンクのヘリにへばりついて、そろそろと歩いてみました。今にも転びそうになる。転んで尻や腰を打つというのは絶対に避けなければならない。手を離して少し真ん中へ移動、なんとか立っていられる。その後徐々に昔を思い出すかのように滑れるようになってきて、帰る頃にはクロスオーバーターンができました。スケート教室が無事に終わり帰るとき、体がぽかぽかと暖かく、気分は爽快、腰も軽くなったような気がしました。そして、すこしだけ自分の腰に自信がついたような気がしました。

 カズキはテレビゲームが大好きでした。友達と集まれば必ずといっていいほどテレビゲームが始まりました。私は、世間一般の親と同じように、「できればやって欲しくない。」「もっと外で遊んで欲しい。」と常々思っていました。ある日家族で、近所のスーパーに買い物に行った時、「インラインスケートセット子供用」というのが目に飛び込んで気ました。それはヘルメット、プロテクター付き数千円でした。「こんなの、公園でよくやってるの見るけど、お前やってみれば」、それは私がほんの冗談から言ったものでしたが、カズキの目はキラキラと輝き「ウン、やってみたい。」とのことで、テレビゲームやるよりはいいのか?という思いから、買うことにしました。季節は春、あの25年ぶりのアイススケートから、約3ヶ月がたっていました。

  「おれも、インラインスケートやってみようかな。」そんな言葉が私の口から出たのは、あの日のアイススケートのことがあったからだと思います。そんなわけで平成13年5月23日、38歳の誕生日、ママからのプレゼントはインラインスケートになりました。

 初めてのインラインスケートは、野球場のそばで、カズキと二人でやってみました。二人ともおっかなびっくり、よちよちと、私も自分が精一杯でカズキのことを見てやる余裕はありません。しかし二人とも1時間ほど滑っているとなんとか滑れるようになりました。帰る時は、あの日のアイススケートの時と同じように、気分は爽快、腰もジワッと暖かく、軽くなったような気がしました。もちろん滑走中は腰ベルト装着ですが。

 いよいよ小梅琴平公園へ、そこにはインラインスケートを愛するすばらしい人達が集っていました。私たちファミリーと同年代の親子や、社会人、大学生、高校生等々。なにも知らない私達ファミリーにインラインスケートを親切に教えてくれました。そしていつしか一緒に楽しむ仲間に加えてもい、インラインスケートがどんどん好きになっていったのです。 

 お兄ちゃんがやることは、私もやるのが信条のシオリは、私とカズキの初滑りの翌週にはインラインスケートを履いていました。運動音痴のママはキックボードに乗ってその後をピョンピョンとついてきました。そして公園へ通うようになってから約1ヶ月くらいたったある日、カズキのベイブレード(駒のオモチャ)を買いにおもちゃ屋さんに行くと、インラインスケート処分980円というのが目に飛び込んできました。サイズ24cmあり。ママも実はパパや子供たちを見ていてインラインスケートをしてみたいと思っているところだったので、迷わず購入しました。こうして家族一同みんなでインラインスケートを始めることになったのです。

   最後までこの長い文章を読んでくれたあなた、ありがとう。目が痛くなってしまったことでしょう。それではそろそろ結論をだしたいと思います。インラインスケートは腰に良いか?答えは「もちろん私にとってはイエス」です。私にとっては、というのは腰痛は千差万別でその人の症状や状態は違うと思うからです。私の場合、スケートを始めるまで少なくとも2年間近くウォーキングを行っていました。また人それぞれの運動歴も違うでしょうから、今、腰の痛い人に「腰痛にいいから皆さんすぐに始めてください。」とは言えませんが、それなりの運動効果があるのは事実です。少なくとも私にとってはとてもいい方向に向いています。スケーティングスキル動画集を見てもらえば分かると思いますが、かなりハードな動きにも絶えられるようになってきました。しかし滑走中は今だ腰痛ベルトをはずせないのも(平成13年12月31日現在)事実で、この半年間でも、何度か腰痛のためやめようかと思ったこと(特にオープンレッグス練習中は)もありました。でも家族や仲間と一緒に、風に乗って滑るインラインスケートはとてもすばらしく、腰痛にも勝るものがあったのです。

 これからの私の目標は、滑走中も腰痛ベルトをしなくても大丈夫になる事です。30代も残すところあと1年少々となり、これからさらに肉体的に衰えてくると思いますが、家族や仲間達と一緒にスケーティングしながら、あせらずゆっくりと腰痛にさよならできればいいと思っています。もしも腰痛ベルトが取れなくても今までのことを考えれば十分幸せなのですが。だって私がまだリハビリのため散歩をしていて、スケボーのお兄さんが私の脇をすり抜けた時、「もう僕にはスポーツすることができない。」と思っていたのだから。今私は再びスポーツすることができる喜びをヒシヒシと噛みしめているのです。インラインスケート本当にありがとう。

PS

 私の職場の先輩で40歳の方がいますが、その人は両足を開脚して完全に床につけてしまいます、更にその状態から胸までつけられます。この先輩はずっと前から身体が柔らかかったわけではなく、30歳を過ぎてから数年かけてこの柔軟性を獲得したそうです。そしてその先輩も以前は腰痛があったそうですが、柔軟体操をはじめてから腰痛がなくなったとのことです。私もオープンレッグスは腰にかなり悪そうだし永遠にできないと思っていました。しかしどうしてもやりたくて、インラインスケートを履かない状態から徐々に身体を慣らしていったらできるようになりました。そしてオープンレッグスも慣れてくると腰への負担も感じなくなり、それどころか以前より調子いいです。この股関節等の柔軟体操をすることは、腰痛とかなり密接な関係があるようです。冒頭の仙腸関節も含めて骨盤付近の筋肉や関節を柔軟にしておくことプラス筋肉をつけることで、腰痛は予防できそうな気がします。(主観入ってます。)以前は筋肉をつけることだけを考えていましたが、今は柔軟体操にも力を入れています。腰痛の方、インラインスケート前後のストレッチや柔軟体操を念入りにやってみて下さい。

 腰痛と戦うインラインスケーター  イケッチパパ

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