2004年6月11日 雨
単独
東京都西多摩郡奥多摩町日原,倉沢谷(長尾谷)
R411(青梅街道)を奥多摩駅方面に西へ西へと進む。
今日はなんだかどんよりとし,フロントグラスにも時々雨粒がつく。
沖縄県方面には台風がいて梅雨前線を刺激しているらしい。
でもまだ雨は降ったりやんだりで,それほど強くないので道路も乾いているところがあった。
奥多摩駅前を通る氷川の交差点を越えて次の信号を右折して日原街道に入った。
雨はほとんど降っていないが,やはりお空はどんよりしている。
細い道は10tトラックが走っていて,何度も路肩で待つ羽目になった。
そうこうしているうちに,倉沢橋を渡って倉沢林道にはいった。
最初の200mほどは舗装されていて快適だが,その快適さは突然終わり,恐怖の砂利となった。
たぶん,この林道走りが今回の沢行きで一番の難所だったと思う。

熊倉林道は物凄く荒れていて,軽トラの中で僕は前後左右+空中浮遊までさせられた。
この林道,半端じゃない。バイクの時にはそれほど感じなかったけど,車では思い知った。
上の通行止めの看板を見たらほっとしてため息がでた。
ここからは歩きだ。足回りを整えて通行止め方向に歩く。
写真の青いビニルシートの下は泥のようで,盛り土してある。
およそ10分の林道歩きで,地蔵橋にたどり着く。こんなにきつかったっけ?

地蔵橋手前にはガードレールの向こうに滝がある。落差は20mほどありそうな滝。
そして地蔵橋前の崩落。上右の写真のように道路は崖側1mほどしか残っていない。

地蔵橋を渡るとまたしばらくの林道歩きだ。雨のため湿度が高く景色も煙った感じ(上の写真)。
写真の橋は地蔵橋である。ここから20分ほど歩く。

しばらく歩くと林道は山道のようになった。そして2手に分かれた。
一方は沢沿い,もう一方は山を登っていく。
僕は当然沢沿いにいった。上の写真は後ろを振り返っている。
沢は進行方向右手に流れている。

まだ続く山道。と思っていたら前方に真新しい橋が見えた。架け替えが終わった新しい木橋だ。
一旦,沢に降りて,沢を渡っている。遡行図にはここから入渓と書いてあった。
それに従おうと思ったら2又になっている。どっち?解説を少し読んだら右手は枝沢で,左が本流らしい。

上の左の写真は出合付近の様子。枝沢が右手から注いでいる。
枝沢の様子は上右の写真のよう。水量もそこそこあるので間違えやすい。

さて,ここから遡行が始まった。最初はほぼ単なるゴーロ歩き。
ちょっと我慢したら小滝が現れるようになった。
しかし,折り重なる大岩の間から流れ出るような小滝で,あまり面白みがない。
遡行図にはここらに5mが2つあるように書かれているが,どれがどれだかよくわからない。
一つ楽しかったのは,上左の滝で,水流左を登る(黄色の点線)。
もっと左には枯葉の詰まったさらに緩やかな傾斜の部分があったが,あえて傾斜のきつい方を選んでみた。
落ち口はシャワーになる。膝辺りまでしっかり濡れたがその後,すっかり乾いてしまった。
その後,釜のある3mが2つあって,仕事道が横切っていた(上右の写真)。

この仕事道が横切るところの3mは右から小さく巻いた。
岩はつるつるで水流右が取り付けそうだったけど,釜も少し深さがありそうなのでやめた。
今日は雨で少し気分が沈んでいる...。
上右の写真はその後の3mだと思う。これは水流を登った(もうよく憶えていません)。

その後,流れは極端に大人しくなり,沢も開けて,晴れていたらゆっくりしたくなりそうな雰囲気だった。
でも実は妙に息苦しくってへーへー言いながら岩に腰掛けて休んだりしていました。なさけないっす。
少し進むと大岩に2分された4m。これは左右どちらでもいけそうだった。
でも僕は右から登った。今日は雨で気分がさえないから。
右手にも水は流れている。写真の右から左向きに回りこむように行った(と思う)。

まったりしながら歩いているとまたゴルジュっぽくなり,沢はナメをすべるようになった。
しかし,倒木が煩くあまり感じがよくない(上左の写真)。
そしてその果てに上右の滝。倒木にうんざりしていたので戦意喪失,左を巻いた。
5mくらいありそうだった。本当は釜に入るのが嫌だったんです...。

その後,遡行図には「3m放水口状」の滝があると書かれている。
放水口状とはいかなる形なのか?ちょっと楽しみにしていたんだけど,どうも上左の写真の滝らしい。
かなり期待はずれだった。僕としてはひょんぐりを想像していた。
ただ細いだけの小滝だった。
そして直ぐに2段10mがあるはず。これも少し期待していた。
でも大岩が折り重なるようになったゴーロとしか認識できない。
ときおり岩の間を落ちる小滝を越えていったら,いつもまにか2段10mを登っていたようだ。

向こうには石積みの堰堤が見えてきてしまった。
遡行図を見ると,この後ナメが続いて「白いガレ」に出るはずだ。白い岩も出てくるようになった。
今日は雨で気分も沈んでいる。もういいや,ここでUターンしよう。
でも本当は苦しくってもう帰りたくなってきていてたわけで,堰堤がでてきて帰るきっかけができたってわけ。

白いガレというのはちょっと見てみたかったけど,その代わり白い岩を見てきた。
これが砕けたような感じなんだろうな。チャート風の白い岩。
気分が浮かなかったので,岩を叩いてくるのを忘れてしまった。

帰りには少し沢の様子を見てきた。
時折見かける釜には底がはっきり見える透明な水が流れていた。綺麗だなぁ。
魚がいないかなぁ?と思ったが,ここは魚留滝の上流...だからいない?..よくわからなかった。
沢ではよく見かける木の根っこが岩を抱くシーン。苔が生えて歴史を感じる。

帰りは積極的に仕事道を歩いた。
苔むした木橋,そして獣の毛...骨も一部落ちていた。
どこの沢でも自然の営みが行われた跡が見られる。
現場に居合わせなくてよかった。みたところ鹿がやられたらしい。
やったのはどいつだろう? やっぱ熊かなぁ。
これだけ毛を散乱させて,しかも残らず運び去るというのはなかなか小動物にはできないだろう。
.....あ!山仕事の人が片付けたのかな?
今回は,思ったより手ごたえを感じさせない優しい沢だった。
やはり沢登りは晴れていたほうが楽しいなぁ..が率直な感想です。
体調が今一だったからかもしれないけど,物凄く息苦しかった。
軽トラ発,8:30,軽トラ着,10:30。沢歩きはジャスト2時間でした。
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